普段なかなか葬儀に参列する機会はありません。いつ訃報連絡が入るか分からないからこそ、喪服の準備に困ってしまうものです。この記事では、秋の葬儀にふさわしい喪服のマナーについて解説いたします。
基本的な服装マナー
秋は比較的過ごしやすい季節ですから、暑さや寒さ対策を講じることなく、基本的な服装マナーを守れば問題ありません。
男性の場合は、上下黒のブラックフォーマル。革靴、靴下、ベルト、ネクタイも黒でまとめます。
女性の場合も、上下黒のブラックフォーマル。ワンピース、アンサンブル、パンツスーツなどいくつかの選択肢がありますが、もっとも無難なのはアンサンブルでしょう。アンサンブルとはワンピースにジャケットを組み合わせたものです。フォルムも美しく見え、ジャケットを脱着することで暑さや冷えにも対応できるのがポイントです。
残暑の服装マナー
秋と言っても、最近は9月中旬や下旬になって30度を超える日が珍しくありません。残暑が長引いている印象を受けます。
夏に近く、まだまだ汗ばむ時期の参列は、夏と同じようなメッシュ地のスーツか、麻素材の天然素材のブラックフォーマルがおすすめです。
また、女性の場合はアンサンブルスタイル(ワンピースにジャケットを組み合わせたもの)にすることで、寒暖に対応できます。
残暑でむずかしいのは、日中と朝晩の気温の変化が激しいことです。通夜の参列は涼しくても、翌日の葬儀告別式の際は気温が上昇することもあるでしょう。また、会館内は冷房が効いていることも少なくありません。気温の変化によって体調を崩さないよう気を付けましょう。
晩秋の服装マナー
一方、11月など冬が近づく晩秋は、気温もかなり冷え込みます。このような時は、無理なくコートやマフラーを着用しましょう。会館にさえ到着すれば空調が完備されており、適切な温度調整がなされているはずです。
遺族であればコートやマフラーを遺族控え室にかけておくこともできます。一般参列者の場合は、会館の中ではコートを脱ぎ、マフラーを外すのがマナーです。クロークがある場合はクロークに預け、もしもない場合は片腕にかけて葬儀に臨みましょう。
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