突然の事故で大切なご家族を二人以上同時に失うという悲劇に見舞われた皆さまに、心からお悔やみ申し上げます。
このような状況では、深い悲しみと混乱の中でどのように葬儀を進めていけば良いのか、不安や疑問が絶えないことでしょう。
この記事では、複数の親族を同時に送り出すための葬儀の手順や考慮すべきポイントについて、少しでもお役に立てる情報をお届けしたいと思います。どうぞ、ご参考にしていただければ幸いです。
ご遺体が引き渡されるまで
交通事故でお亡くなりの場合、警察署にて「検案」と呼ばれる手続きを経ることになります。
検案とは、事故が起きた時の状況などを踏まえ、法医学の専門医がご遺体をくまなく診察し、より正確な死因などを究明することです。
病院などでお亡くなりの場合は、医師による説明が終わり次第、ご遺体はご遺族の手に引き渡されますが、交通事故でお亡くなりの場合は、ケースによってさまざまです。
病院に搬送されご本人を警察署に移して検案をするケース。病院でそのまま検案するケース。さらには、より正確な死因を究明するための「行政解剖」や、事件性が疑われる際に行われる「司法解剖」などのケースもあります。
ご遺体が引き渡されるタイミングはそれぞれ異なり、ご遺族はその状況に合わせて、警察の指示通りに対応しなければなりません。
検案や解剖検査が生じると、ご遺族にとっては「待ち」の時間が長く続きます。だからこそ、まずは葬儀社に一報を入れておくことをおすすめします。動きが生じた時もすぐにサポートができますし、「待ち」の時間にも、葬儀やその他のもろもろのことを相談できるからです。
葬儀のプロがそばについていることが、あなたに安心をもたらせてくれるものと思います。
基本的には通常の葬儀 ただし遺族の想いを尊重して
それでは、ここからは具体的にお葬式をどのように営むかについて解説いたします。
一度に複数の方の不幸に見舞われた場合も、葬儀の流れは大きくは変わりません。
葬儀社に連絡して、ご遺体をしかるべき場所にご安置、そして通夜、葬儀、そして火葬を執り行います。
ただし、葬儀には決して「こうしなければならない」という決まりはありません。親族を同時に二人以上失ってしまうというのは相当ショッキングなことです。形式やしきたりを気にすることよりも、まずはご遺族の想いを尊重するのがよいかと思われます。
一度の葬儀で全員を送りだす
もしも同一世帯の家族が複数人亡くなってしまった場合は、一度の葬儀で全員を送り出すのが自然な形でしょう。
祭壇前に、柩をひとつずつご安置し、お亡くなりになった方それぞれの位牌、遺影を祭壇に飾ります。そして、一度の読経の中で、それぞれの故人様への供養を執り行ってもらいます。
霊柩車には、一台にひとつの柩しか乗らないため、人数分の車両を用意します。火葬場も、隣り合った火葬炉を使用できるよう、葬儀社に手配してもらいます。
世帯が異なる場合は、それぞれで葬儀を行う
もしも世帯が異なる場合は、それぞれのおうちで葬儀をします。世帯を別にしているのならば、喪主も異なりますし、菩提寺が違うということも考えられます。
このあたりは、そのおうちの状況や関係性によってさまざまです。場合によっては、ひとつの葬儀でまとめて行うというケースもあるでしょう。遺されたご遺族やご親族、さらには葬儀社やお寺と相談して決めていきましょう。
専門的なことは葬儀社に相談を
ただでさえ、葬儀は、悲しみや戸惑いなどで不馴れな方にとっては不安に思われることがたくさんあります。それに加えて、親族を2人以上同時に亡くされたとなると、その心痛は察するに余りあります。
そんな時こそ、私たちは、まずご遺族の想いに耳を傾け、心に寄り添い、そこから、専門家の立場から少しでも納得いく形で故人様を送り出す方法をご提案できるよう、日々努めています。ですから、自分たちだけで考え込まずに、どんな小さなことでも葬儀社に相談してことを前に進めていきましょう。
先ほども触れましたが、葬儀社は葬儀のプロフェッショナルです。事故後の検案、解剖検査、その後の葬儀の流れなどについて熟知しています。こうした専門家がそばにいることは安心感につながりはずです。
私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式について、不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。