大切な人の危篤。心構えと準備することは?
病院から危篤の連絡が入ったら多くの方は気が動転し、冷静な動きが取れなくなってしまいます。戸惑いと悲しみの中、何をすればいいのか、どのように考えなければならないか分からない状況に陥ってしまうのはあなただけではありません。
だからこそ、危篤になった時の心構えやすべきことを事前に知っておくことで、万が一という時も冷静に対処できるようになり、しっかりとご本人を看取ることができるはずです。
いざという時に何をすべきかを事前に知っていただくために、この記事では、危篤の知らせを受けた時のご家族の心構えや準備しておくことについて、詳しく解説いたします。
危篤とは
危篤とは、回復の見込みがなく臨終が差し迫っている状態のことです。危篤かどうかは担当医師が判断します。
危篤になったからといってすぐにご臨終を迎えるとは限らず、小康状態を長く保つケースや、危篤を告げられた後に病状が回復することもあります。
私たちの会社でも、お客様から危篤の連絡を受けたものの、何週間、何か月経ってもその後の連絡がなく、ご本人の容体が回復したという話は少なからずあります。
危篤になった時の心構え
病院から危篤の連絡が入ったらどのような心構えで動けばいいのでしょうか。
●まずは落ち着いて深呼吸する
家族が危篤になったと聞くと誰もが慌てて動転します。それ自体なんらおかしいことではありません。しかし、慌てて行動に移してしまうとトラブルを引き起こしかねません。まずは落ち着いて、深呼吸をしましょう。
●ひとりで辛いときには周りに甘える
とても辛いことではありますが、もしものことを覚悟しなければならない状況にまで来ています。自分一人で正気を保てないのであれば、遠慮なく周りの人に甘え、助けを求めましょう。
家族、親戚、友人など、そばにいなければ電話でも構いません。誰かに話を聞いてもらうことで冷静さを取り戻すこともあります。
●病院に行く準備をする
気分がいったん落ち着いたら、大切な家族のためにすぐに病院に向かいます。その時も焦ることなく、最低限次のものを準備します。
・携帯電話
・充電器
・財布(現金とクレジットカード)
・宿泊用具(着替えなど)
危篤状態は何日続くか分かりません。病室への泊まりこみも考えて、身の回りの物を用意をしておくのが理想です。
危篤で連絡する相手
病院に到着すると、まずは家族に寄り添い、そして医師や看護師の説明を受けます。その後、身内や親しい親戚などへ連絡します。
どこまでの人に声をかけるべきかはさまざまですが、三親等までがひとつの目安です。両親、妻子、兄弟姉妹、祖父母、孫、おじおば、がこれに当たります。また、親族ではないものの、親交が深い友人や会社関係などに声をかけても構いません。
来院の際はくれぐれも病院の迷惑にならないよう、少人数で来てもらうなど配慮しましょう。最近は新型コロナウイルスの影響で、病院側がルールを設けていることもありますので、それに従いましょう。
葬儀社や寺院にも一報を
また、のちのちの葬儀にそなえて、葬儀社と菩提寺に連絡しておくことも大切です。
葬儀社に電話をしておくことで、いざという時にどこにお迎えに来てもらえるか、その後お身体をどこに運んでもらうかを事前に確認しておけます。また、具体的に葬儀がどのように進んでいくのか、葬儀の費用がどれくらいかかるのかを知っておくことで、大きな安心感にもつながります。
また、菩提寺がある場合は菩提寺にも連絡をしておきましょう。実際に葬儀が発生した時の段取りを確認できるだけでなく、住職からのことばがご家族の心に落ち着きを与えてくれるかもしれません。まもなく大切な家族が亡くなってしまうかもしれない。そんな状況にあると誰もが悩みや不安を抱えてしまうものです。そうした心の揺らぎを、住職に聞いてもらうだけでも、心がわずかばかり晴れやかになることだってあるでしょう。
もしも菩提寺がない場合は、その旨も葬儀社に伝えておきましょう。いざという時に安心できるお寺を紹介してもらえます。
事前に葬儀社を決めておくことの安心感
万が一ご臨終を迎えると、ご遺体の搬送、ご安置、そして葬儀の打ち合わせや関係者への連絡など、ご家族はあわただしい思いをします。安心して大切なご家族を送り出せよう、事前に葬儀社を決めておくことで大きな安心感につながります。
私たちAZUMA葬祭は、三鷹市や武蔵野市を中心に、東京都下全域で数多くのお葬式の実績を持つ信頼できる葬儀社です。葬儀のプロフェッショナルとしてみなさまのご相談やご質問に24時間・365日対応しております。ご危篤の状況で何をすればいいのか分からないこと、不安に思うことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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お電話:0120-66-5940(24時間・365日)
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。