「墓じまいって、どれくらいの費用がかかる?」
「費用はどんな内訳になっている?」
「墓じまいでは、何をしたらいいの?」
この記事は、墓じまいをお考えの方に向けて書かれています。
こんにちは。東京都三鷹市で創業59年、7万5千件のお葬式をお手伝いしてきたAZUMA・東葬祭です。
近年「墓じまい」という言葉を耳にする機会が増えてきました。少子高齢化や核家族化が進み、「お墓を継ぐ人がいない」「遠方にあってお参りが難しい」といった理由で、お墓を片付ける方が増えているのです。
けれども、いざ自分が考える立場になると「墓じまいって具体的に何をするの?」「費用はどれくらいかかるの?」と分からないことも多いでしょう。
この記事では、墓じまいの内容と費用について分かりやすく解説します。
墓じまいとは
墓じまいは、2つの作業で成り立っています。
「墓石の撤去処分」と「遺骨の改葬」です。
今あるお墓を撤去して更地に戻すだけでなく、中に納められている遺骨を別の場所に移すことも同時に考えなければなりません。遺骨の改葬先は、納骨堂や樹木葬、永代供養墓などさまざまです。
いわば「お墓を閉じて、遺骨のお引っ越しをすること」が墓じまいなのです。
墓じまいの費用はさまざま
墓じまいの費用は、ケースによって大きく変わります。イメージしやすいのは「家の引っ越し」と同じだと考えることです。
小さな家の解体は安く済みますが、大きな家だと費用がかかります。作業しやすい立地なら安く済みますが、山奥や傾斜地など作業が難しい場所では費用が高くなります。引っ越し先が小さなアパートなら安上がりですが、高級住宅なら費用もかかります。
お墓も同じで、お墓の大きさや立地、そして改葬先の種類によって総額が変わってくるのです。
墓じまいの費用の内訳
実際にかかる費用を大きく分けると、以下の2種類に分類されます。
お墓の解体・撤去にかかる費用
●寺院による魂抜き供養
お墓から遺骨を取り出す前に、お寺の住職に読経をお願いし、魂抜きをしていただきます。
●墓地の返還手続き(離檀料)
檀家としてお世話になったお寺に謝礼を納める場合があります。金額は寺院との関係性や地域性によって異なります。
●石材店による解体撤去費用
墓石を取り壊して更地に戻すための費用です。石の量や大きさ、立地条件によって価格差が大きく出ます。
遺骨の改葬にかかる費用
●役所への改葬許可申請
遺骨を移動する際には、役所で改葬許可証を発行してもらう必要があります。
●改葬先の費用
遺骨を新しく納める場所の契約費用です。納骨堂や樹木葬、永代供養墓など、選ぶ場所によって価格は大きく変動します。
100万円~150万円が目安
全国的な平均としては、100万円がひとつの目安となるのではないでしょうか。
実際に、さまざまなWEBサイトやAIに訊ねてみると、30万円~300万円という金額が出てきます。先ほども申したように、解体するお墓の大きさと、改葬先の契約金額によって、この費用に大きな開きが出てくるのです。
その上で、筆者の現場経験を踏まえると、100万円~150万円というのがひとつの目安になるのかなと感じています。
●都内の比較的小さめなお墓を解体撤去した場合に約30万円~50万円。
●都内の納骨堂や樹木葬で50万円~80万円。
●その他、お寺への謝礼や行政手続きの諸経費
ただ、何度もお伝えするように、墓じまいは家々によって費用がさまざまです。
墓石の解体撤去に関しては複数の業者に見積もりをしてもらうこと、そして改葬先に関しては、費用面や安心感など、自分たちが納得できる場所をしっかりと探すことが大切です。
おわりに
墓じまいは、お墓の片付けと遺骨の移転という大切な決断です。費用や手間はかかりますが、ご先祖さまを安心して供養するための前向きな一歩。納得できる選択を、ぜひご家族と一緒に考えてみてください。
そして、分からないことがありましたらどうぞお気軽に私たちにご相談下さい。
AZUMA葬祭では、葬儀や仏事、供養やお墓に関するご相談も承っております。不安なことがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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