「デジタル遺品」とは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に保存されたデータや、インターネット上に残る資産、データ、アカウントなどのことです。
遺族は故人の遺品整理や遺産相続をしなければなりませんが、スマホに残るデータや資産も、遺品や遺産としてみなされるのです。
オンラインとオフラインのデジタル遺品
デジタル遺品は、おもに次の2つに分類されます。
オフラインのデジタル遺品
ウェブに接続せず、デバイス機器の中に保存されているデータのことです。画像や文書などのデータ、閲覧履歴やダウンロード済みのアプリなどがこれに該当します。
オンラインのデジタル遺品
ウェブに接続して享受できるサービス全般のことです。SNS、ECサイト、ネットバンキングやネット証券などのアカウントなどが挙げられます。
とくに、ネット証券やネット口座にある資産はそのまま遺産相続の対象となるので、取り扱いに注意が必要です。
また、ECサイトやサブスクサービスに契約している場合、故人が亡くなったあとにすみやかに解約や停止などの手続きをしないと、継続して銀行口座からお金が引き落とされます。
パスワードが分からず、ログインできない
デジタル遺品で一番困るのは、スマホやパソコンにログインするためのパスワードが分からず、端末そのものを操作できないことです。
スマホによっては、パスワードを複数回間違えると、スマホ内のデータが初期化される機能のものもあります。考えうるログインパスワードを何度入力してしまうことで、中身のデータが全て消去されてしまうのです。
ログインパスワードを解除してくれる専門業者も存在しますが、パスワード解除に20~30万円程度の費用は言われており、解除に半年近くの時間を要するケースもあるようです。
ログインパスワードを共有しておく方法
デジタル遺品でトラブルに陥らない最も有効な手段は、家族やパートナーなど、自身の遺品整理をしてくれるであろう相手とログインパスワードを共有しておくことです。
遺された側としては、デジタル端末にログインさえできれば、あとは何とかなるものです。
もちろん、元気なうちからパスワードを共有しておくことには抵抗を感じるかも知れません。その場合はエンディングノートへの記入、メモ書きの保存などをして、亡くなったあとに見てもらえるような仕組みを整えておきましょう。
終わりに
デジタルが当たりまえの世の中だからこそ、デジタル遺品の取り扱いについても日ごろから考えておくことが大切です。デジタルにせよ、アナログにせよ、遺品整理や遺産相続は、故人さまと遺される側が、ともに想いや情報を共有しておくことで、スムーズに進みます。終活をする際は、ぜひともデジタル機器の取り扱いについても、考えておきましょうね。
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