葬儀の時に、僧侶の方からいただく戒名は、故人さまが亡くなったあとの新たな名前として位牌や墓石に刻印されます。
戒名とは、いったいどのように付けられるのでしょうか。戒名の意味と、名づけ方について解説いたします。
戒名とは
戒名とは、仏弟子に授けられる名前のことです。
仏道に入った者は、修行者としての決まりごとである「戒」を授かります。そして仏道に入り、戒を守る者として認められる証として授けられるのが、「戒名」なのです。
ですから、戒名とは死者に与えられる名前というわけではありません。
たとえば、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんは出家前の名前が晴美であり、「寂聴」がその戒名です。2024年5月にはお笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじさんが天台宗の僧侶になったことで話題になりましたが、こちらも僧名を千原靖賢とし、「靖賢」が戒名ということになります。
戒名に込められる意味
近年の戒名は、仏弟子に授けられる側面と、死者供養の側面の両方が重なっていると言えます。
つまり、「故人さまはあの世でも仏に成ろうと修行しているはずだ」という物語が遺族の心を支え、一方で亡き人を思いだすメモリアルネームにもなっているということです。
とあるお坊さんに、「戒名には、故人さまの生前の名前、業績、人柄などがあてがい、ここに仏教的な文脈や教えを絡めて、名づけていくのです」という話を聞いたことがあります。
たとえば、昭和を代表する美空ひばりさんの戒名は「慈唱院美空日和清大姉」です。
ひと目見るだけで、美空ひばりさんの戒名だと分かるように名付けられていますが、一方で菩提寺である日蓮宗の伝統である「日」の一文字が入っています。
戒名の付け方
戒名の名づけ方はお寺によってさまざまですが、基本的には故人さまの生前の歩みや人柄を汲み取って、僧侶が一字一字を考えていきます。
檀家と菩提寺という長い付き合いがある場合は、僧侶の側でも故人さまの人となりを知っていることが多いのですが、葬儀から始まるご縁の場合、僧侶側が初対面の人に戒名を授けなければなりません。
遺族と僧侶が直接話をする時間を設けることもありますし、葬儀社が間に入って、故人さまについてや戒名への希望を僧侶に伝えることもあります。戒名についてお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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