街中が華やかに彩られるクリスマス。家族と、恋人と、友人と、すてきな時間を過ごしたいものですよね。
しかし、クリスマスに喪中を迎えている場合、どのように過ごせばいいのでしょうか。
「喪中は身を慎むべきと言われているけど…」
「でも、まわりはそこまで気にしていないようだし…」
などとお悩みの方に向けて、この記事では喪中のクリスマスの過ごし方について考えてみましょう。
【結論】自身と故人が納得するならOK
結論から言うと、喪中におけるクリスマスの過ごし方に、統一的な答えはありません。身を慎む人もいるでしょうし、パーティーやイルミネーションに出かける人もいるでしょう。
要は、自分自身と故人さまが納得してくれるかどうかが大切です。
そのためにも、喪中とクリスマスの本質をそれぞれ押さえておきましょう。
喪中とは、供養に専念するための期間
喪中とは、四十九日間、身を慎むことを指します。古くから行われているこのならわしにはいくつかの意味が重なり合っています。
<死の穢れを家の中に封じ込めるため>
かつての村落共同体では、ひとつの家で不幸が起きると、その家に穢れが生じ、これを村全体に行きわたらせてはならないと考えました。だからこそ、遺族は家の中にこもり、供養に専念して、穢れを落としたと言われています。
しかし、現代においてこのような考え方はあまり見られませんよね。実際に一般企業でも忌引休暇の日数は最大でも10日ほどですし、四十九日を待たずに社会復帰をするのが通例です。
<故人の供養に専念するため>
死の穢れが広がらないように家の中にこもるという風習は、一方で、家族が供養に専念できる環境を村全体で作っていたことをも意味します。葬儀を終えたからといって、死の悲しみがすぐに癒えるわけではありません。かつての人は、故人の供養に充分な時間をかけてしっかりとお弔いをしていたのです。
クリスマスはキリスト教の儀式
一方で、クリスマスはキリスト教の儀式です。イエス・キリストがこの世に生まれて来たことを祝うための日ですが、じゃあ実際に、日本人が信仰心を持ってクリスマスを迎えているかというと、大多数の方はそうではないでしょう。
世間の盛り上がりにあわせて自分たちも楽しい時間を家族や友人たちと過ごしたい。よくも悪くも、そうしたライトの方が大半だと思います。
自身の心に問うことの意味
このように考えてみると、喪中であってもクリスマスにお出かけすることは何ら問題ありません。
ただし、ここで問うてほしいのがあなた自身の心です。大切な家族を亡くしたあとに、クリスマスというおめでたい行事を心から楽しめるか、ということです。
もしもあなたの中で、悲しみが癒えていて、あなたがクリスマスを楽しむ姿を故人さまも喜んでくれていると実感できるのであれば、クリスマスにおでかけしても構わないでしょう。
一方で、心の中に葛藤や迷いがあるのであれば、「今年一年だけは」と控えておくのもよいでしょう。家の中で家族と故人さまと静かなクリスマスを過ごす、そんな過ごし方があってもいいかとも思います。
供養とは心の問題です。そしてクリスマスが楽しいかどうかも、心がその時間をどう受け止めるかで決まります。
だからこそ、自身の心にしっかりと問いかけて、故人さまの声に耳を傾けてみて下さい。
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