「関東と関西で、葬儀に違いはあるの?」
「大阪から東京に引っ越してきたけど、葬儀の風習の違いに驚いている」
このような素朴な疑問、驚きをお持ちの方向けの記事となります。
こんにちは。こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
葬儀は、地域によってさまざまな風習やしきたりがあります。日本を代表するふたつの文化圏である関東と関西ではどのような違いがあるのか、代表的なものをご紹介いたします。
ご逝去から葬儀までの日数
葬儀にかかる日数は、地域風習というよりは、それぞれの地域の実情によって異なります。
具体的には、人口が多い首都圏の方が、人口一人当たりの火葬場の数が少なく、そのため火
葬場は慢性的に混雑しています。東京や神奈川などでは、火葬炉の予約が1週間近く先でないと取れないということが少なくありません。
一方で関西では、火葬場の混雑は関東ほどひどくなく、ご逝去の翌日に通夜を営むのが一般的だと言われています。
通夜ぶるまいの有無
通夜ぶるまいとは、通夜を終えたあとの飲食のもてなしのことです。どこまでの人にふるまうかが、関東と関西で異なります。
関東地方では、通夜に参列した全ての人に対して通夜ぶるまいをもてなします。焼香を終えた参列者は、自席に戻ったり、帰宅することなく、通夜ぶるまいの部屋に案内されます。つまり、葬儀式場内では通夜式を営みながら、同時に参列者への料理がふるまわれることとなります。そこで出された食べ物や飲み物をたとえわずかでも口にすることが、故人への弔いであり、参列マナーだと考えられています。なお、遺族や親族は通夜式が終わったあとに、通夜ぶるまいを囲んで故人を偲びます。
一方、関西地方では通夜後の料理は遺族や親族だけに出されるのが基本です。そのため、一般参列者は、焼香を終えると自席へと戻り、通夜式の閉式を見届けるとともに帰宅します。
ただ最近では、関東地方においても家族葬が一般化し、参列者そのものがいないという葬儀も少なくありません。そのため、関東・関西の両方においても、家族や親族だけに食事をふるまうというケースが増えています。
骨壺の大きさ
火葬場から手渡される骨壺の大きさは、関東は6寸から7寸(約18~21㎝)であるのに対し、関西は3寸から4寸(約9㎝~12㎝)が一般的です。
これは、関東地方は焼骨をすべて遺族が持ち帰るのに対し、関西地方では、焼骨の一部だけを遺族が持ち帰り、余ったお骨を火葬場が引き取る風習が昔から行われているからだそうです。
花環と樒
最近ではあまり見られなくなりましたが、かつてのお葬式では、葬儀会場の外に花環を並べて置きました。こうしたしきたりの中、関西独特の葬儀文化で、背の高い樒を屋外に置きます。
樒とは古くから仏教儀礼やお寺の本堂でお供えされる常緑樹のことです。毒性の樒には独特の匂いがあり、魔除けとしての役割、墓地における野犬などを遠ざける役割がありました。関西地方ではこの名残として、屋外に樒を立てて並べたのです。
自社ホールと貸し式場
東京都の葬儀には、ほかの地域とは異なる特徴のひとつとして「貸し式場」の存在があります。
関西をはじめとした多くの地域では、葬儀社が自社で保有・運営する会館(自社ホール)で葬儀を行うのが一般的です。しかし、人口が集中し土地の確保が難しい東京都では、寺院などが運営する「貸し式場」が大きな役割を担っています。
自社ホールは、その施設を所有・管理する葬儀社しか使用できませんが、貸し式場は基本的に、どの葬儀社でも利用可能です。そのため、東京都内では自社ホールも一定数存在するものの、貸し式場を利用するケースのほうが圧倒的に多いのが現状です。
つまり、東京では会館を持たずに営業している葬儀社も多く存在し、それが中小企業や新興系の葬儀社が多数参入している理由のひとつとなっています。たとえば、神奈川県の葬儀社が東京都内の貸し式場を利用して施行を行う、といったケースも日常的に見られるのです。
おわりに
このように見ていると、葬儀の風習も地域によってさまざまであることが分かりますね。
だからこそ、お葬式に関する疑問ができたら、まずは地元の葬儀社に相談することをおすすめします。その地域の風習やしきたりについてよく理解されているからです。
私たちAZUMA葬祭は、東京都三鷹市・武蔵野市をはじめ、都内全域をカバーする葬儀や仏事のプロフェッショナルです。お葬式全般について不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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