棺の値段の違いはなに?安い棺はダメなのか?

棺にはさまさまな種類があり、それによって金額も大きく異なってきます。どうしてこれだけの値段の違いが生じるのか、材質など踏まえて詳しく解説していきます。

安い棺でも、構わない

まずはじめに「安い棺はダメなのか?」という声に対して、私たちAZUMA葬祭は、「安い棺でも大丈夫ですよ」とみなさまにお伝えします。

棺の価格は5万円程度の安価なものから、50万円を超える高額なものまでさまざまですが、棺本来の役割である故人様をきちんと御寝かせして、一緒に火葬炉に入ってもらうという点では変わりはありません。

値段の多寡よりも、納得感が大切

大切なのはご家族の納得感です。

たとえば車を買う時に、「移動ができれば、中古でも、軽でも、なんでもいいんだ」と安いものを買う人もいれば、「自分だけのプライベート空間。車種にはしっかりこだわりたい」と考える人もいます。

棺も同じです。「どうせ火に焼かれるのだから安いものでいい」「質素な生き方を是とした父だった。棺も簡素なものでいい」などと、安いもので充分だと考えるお客様は実際にいます。

しかし一方で「お父さんの最後だ。参列者にも立派な棺を見てもらいたい」「あちらの世界に旅立つのに、お母さんが好きだった花柄の棺だと喜んでくれるかな」と、棺に故人様への想いを託す人もいます。

だからこそ、値段の多寡よりも、ご自身の納得感が大切なのです。

葬儀の中での棺の重要性

棺は亡き人の遺体を納めるためのものです。

布団の上で眠っていた故人様ですが、棺に納まる姿を見ることにより、「本当にこの人は亡くなってしまったのだ」と、周りの人たちは実感するものです。
実際に日本の葬儀の現場では遺体を棺に納める時に「納棺式」という儀式を執り行うほどです。あえて儀式を設けているのは、それだけご遺体を棺に納める瞬間を大切なものだと認識していると言えるのではないでしょうか。

棺は、故人様と最期まで寄り添う唯一の葬具です。故人様の肉体が荼毘に付されるのと一緒に、火葬炉の中で燃えていきます。

ゆえに、棺に対する思い入れは他の葬具よりも強く、安価な棺から高価な棺まで、幅広く取り揃えられているのです。

棺の種類と価格

棺の価格は材質や仕様によって大きく異なります。たとえば木のお棺だとしても、材質が桧(ひのき)か樅(もみ)か桐(きり)によっても値段が変わります。さらに表面に彫刻を施したものではさらに価格は高騰します。
具体的にどのような種類の棺があるのか、そしてどれくらいの費用がかかるのかをまとめました。

木棺

木棺とは、木でできた棺のことです。「木」と言っても、桧や桐などの天然木材の無垢ものもあれば、ベニヤ材と芯材を貼り合わせたコストダウンした棺もあります。
また表面をきれいに平らに磨いたシンプルなものもあれば、棺のふたや側面などに彫刻をほどこしたものもあります。価格は安いものが4万円、高いもので100万円もの費用が設定されています。

布棺

布棺とは、棺の表面を布で覆っているものです。木棺に比べて柔らかい印象を与えてくれます。棺の表面にはさまざまな図柄やデザインが表現され、風景、模様、柄などをプリントしたものを張り付けます。花祭壇などと合わせて選ぶとより引き立つことでしょう。価格は安いものでは8万円程度、高いもので50万円くらいです。

エコ棺

環境問題に配慮したエコ棺をご存じでしょうか? エコ棺とは段ボール素材でできた棺のことです。とはいえ、わたしたちがよく知る段ボールがむき出しなのではなく、三層構造で表面は布張りされているため、見た目は合板製のものと変わらないようになっています。
価格は10万円前後です。
なお、AZUMA葬祭は都内で最初にエコ棺を採用した葬儀社です。地球環境を大切に考えることが子孫のためになります。エコ棺は、旅製立つ故人の遺された家族への想いを具現化したものと、私たちは考えます。

いかがでしたでしょうか。この記事が「安い棺はダメなのか?」という問いへの参考になれば幸いです。

棺には、高いものから安いものまでさまざまなものがありますが、どれを選ぶかは喪主や遺族の自由です。高い棺を選んでも、安い棺を選んでも、故人様は等しく火葬され、お骨になります。とはいえ、故人様と一緒に連れ添って火葬炉に入ってくれる棺。長年生きてこられた故人様の最後ですから、無理のない範囲で少しだけでもいいものを選んでみてはいかがでしょうか。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀や仏事のプロフェッショナルとして、お客様の想いに寄り添ってご相談にお答えします。不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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お電話:0120-66-5940
(24時間・365日)

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