「うちは仲のいい家族だから、相続でもめることなんてない」
「遺言書があると、何がいいの?」
あなたもこのように考えていませんか?
こんにちは。創業59年、東京都三鷹市で7万5千件のお葬式をお手伝いしてきた株式会社AZUMA・東葬祭です。
私たちが葬儀の後に寄せられるご相談の中でも、非常に多いのが「相続」に関するものです。
この記事では、遺言書の重要性と、相続争いを防ぐためのポイントをわかりやすくお伝えします。
遺言がないと、どうなる?
人が亡くなると、その方が所有していた財産は「遺産」となり、相続人たちで分け合うことになります。
このとき、故人が遺言書を残していなかった場合は、「法定相続分」に基づいて遺産を分けることになります。つまり「誰に」「どれだけの」遺産が分与されるかが、あらかじめ法律によって定められているのです。
しかし、法定相続分はあくまで「目安」であって、絶対的なものではありません。現実には相続人同士による話し合い(遺産分割協議)が必要です。
この協議がまとまらず、感情のもつれから、争いに発展してしまうケースが少なくないのです。
たとえば──
「長男だから実家を継ぐつもりだったのに、妹が反対している」
「介護してきた私に多く分けてほしいのに、兄弟たちが認めてくれない」
こうした意見の違いが、家族の関係を壊してしまうこともあるのです。
遺言書があれば、想いをかたちにできる
遺言書があると、故人の意志を明確に伝えることができるだけでなく、法定相続よりも優先され、強い効力を持ちます。そのため、相続人同士のトラブルを大きく減らすことができます。
たとえば──
「自宅は妻に、預貯金は子どもたちに」
「長年介護してくれた長女に多めに」
「お世話になった施設に寄付したい」
こうした思いを、遺言書でかたちにしておくことで、残された家族も納得しやすくなります。
遺言書は、単に財産の分け方を記すだけでなく、故人さまの想いを遺された人たちに届ける手段でもあるのです。
遺言が必要な人とは?
遺言書は、すべての方にとって有益ですが、特に次のような方は必ず準備しておくことをおすすめします。
相続人以外(内縁の配偶者や孫、団体など)に財産を渡したい人
介護をしてくれた人に報いたいと考えている人
不動産など、分割しづらい資産を所有している人
兄弟姉妹の仲が悪い、または関係が希薄な場合
事業や自営業を営んでおり、事業承継を考えている人
こうしたケースでは、遺言があるかどうかで相続の明暗が大きく分かれます。
相続争いを防ぐためのコツ
遺言書を準備する際、次のようなポイントを押さえておくと、相続トラブルをより防ぎやすくなります。
公正証書遺言にする
自筆証書遺言は形式不備や紛失のリスクがありますが、公正証書遺言は公証人が作成し、原本も保管してくれるため、より確実です。
財産目録を作る
どこにどれだけの財産があるかを一覧にしておきましょう。これがあるだけで、死後の相続手続きの負担が大きく軽減されます。
付言事項で気持ちを伝える
遺言書には「なぜこのように分けたのか」という理由や、家族への感謝の言葉などを添えることもできます。
家族に事前に伝えておく
遺言の内容を前もって伝えることで、亡くなった後の「驚き」や「不信感」を防ぐことができます。
おわりに
遺言書は「財産の分け方を決めるため」だけではありません。人生のしめくくりとして、遺された人たちに想いを託すための有効な方法です。
あなたの意志や想いが尊重されるだけでなく、遺された人たちが争うことなく、納得してその意志を受け入れてくれる手助けとなることでしょう。
そして、それは大切なご家族への最後の贈り物にもなります。「まだ早い」と思わず、元気な今だからこそ、遺言について一度考えてみませんか?
私たちAZUMA葬祭では、葬儀後の相続や終活のご相談も承っております。
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