インターネットが普及して、これまでとは異なる形の遺産、「デジタル遺産」が増えています。故人が残したEメールやSNSのアカウント、クラウド上に保存されたデータなどの遺品整理も大変ですが、ネット証券、ネットバンキング、仮想通貨、ネットショッピング、サブスクリプションサービスなど、ネット上での金銭のやり取りがあるいわゆる「デジタル遺産」に対して、どのように対応しなければならないのでしょうか。
デジタル遺産の整理 基本は「見える化」
故人の資産は、本人が亡くなったあとは遺産として相続人に相続されます。これはリアルの遺産(預貯金や不動産など)でも、デジタル遺産でも同じです。
適切に相続するためには、まずは故人が所有している資産について把握しなければなりません。いわゆる財産目録です。
財産目録はなにも難しいことはありません。決まった書式もありませんし、Excelなどで簡単に作れます。ここに財産の内容、金融機関や取引会社名、金額や評価額などの記録を残しておくだけです。
ネット上の銀行や証券会社、さらにはネットショッピングやサブスクサービスを利用していると、どこにどれだけの資産があり、どれだけの支払いをしなければならないか、分からなくなるものです。
本人がまだまだ健在であれば、元気なうちから財産目録を残しておき、資産の「見える化」をしておくべきです。これがあるだけで、遺産相続の手続きをしなければならない遺族にとっては大きな助けとなります。
パスワードがわからない場合は専門の業者に依頼
もしも故人が利用していたスマホやパソコンにログインできない場合は専門業者への依頼を検討しましょう。デジタル機器の内部に保存されたデータの取り出しや、アカウントの解除などをしてくれます。
費用は依頼内容によって異なりますが、パソコンやスマホのパスワードの解除だと2万円~5万円、データの取り出しは1万円〜3万円が相場です。
新時代の供養の方法 オンラインメモリアル
web3の時代が到来すると言われる中、仏壇やお墓の世界でもバーチャル空間での供養の試みが見られます。
2023年2月にShare Data合同会社がリリースしたのが、オンライン墓アプリ「QR墓」です。アプリ上にお墓を作りお参りができるというものです。また、実際に仏壇やお墓の画像を掲載することで、遠く離れた人もスマホを通じて手を合わせられます。
一般社団法人全国優良石材店の会は、2020年8月に「VRお墓参りサービス」をリリース。
お墓参りに行けない家族に代わって、プロの石材店がお墓参りをします。その様子を撮影した上で、後日自宅に専用のゴーグルが送られてきて、まるで自身が本当にお墓参りしているような体験ができるというものです。
こうしたサービスがそのまま人々に受け入れられるかは分かりませんが、供養の世界も日々アップデートしていることが分かります。
まとめ
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