「神社への謝礼。のし袋にはどう書けばいい?」
「初穂料と玉串料。何が違うの?」
「初穂と玉串ってなに?」
この記事は、このような疑問をお持ちの方に向けて書かれています。
こんにちは。東京都三鷹市で創業59年、7万5千件のお葬式をお手伝いしてきたAZUMA・東葬祭です。
神社やお寺に謝礼を渡す時、のし袋に入れるのが一般的ですが、表書きはどのように書けばいいのでしょうか。神社向けの表書きとしてよく用いられる「初穂料」と「玉串料」の違いを中心に、分かりやすく解説します。
初穂料と玉串料 使用するシーン
まず先に結論をお伝えします。初穂料と玉串料は、次のような使い分けをします。
<初穂料>
使える場面 →神社での祈願(厄除け、安産、七五三など)
使えない場面→神葬祭(神道のお葬式)
<玉串料>
使える場面 →神社で執り行うさまざまな儀式(結婚式、お葬式)
使えない場面→特にないが、お守りやお札の授与の際には避ける傾向にある
このようにして見ると、「初穂料」は慶事でのみ、「玉串料」は慶事と弔辞の両方で使用できることが分かるかと思います。表書きで迷った際は、「玉串料」と書いておけば安心です。
それでは、初穂料と玉串料と、それぞれにどんな意味があるのか、詳しく解説をしていきます。
初穂料とは
「初穂」とは、読んで字のごとく、その年に収穫された初めてのお米(=稲穂)のことです。
私たち日本人にとって、お米はとても大切な食べ物であり、神様に捧げられるものです。ですから、その年に収穫したお米をまずは神様にお供えして感謝を示してきたのです。秋になると日本全国でお祭が行われますが、「新嘗祭」「収穫祭」「秋祭り」など、すべてお米の収穫が終わった時期に行われるのはそのためです。
近年では、お米ではなくお金を納めるケースが増えてきており、表書きに「初穂」の文字が使われるようになり、おめでたいこと、ありがたいことへのお礼の表書きとして用いられるようになったのです。
玉串料とは
「玉串」とは、榊の枝に白い紙(紙垂:しで)を垂らしたもので、神道における儀式の中で神様にお供えされるものです。
玉串は、その起源を天照大神の岩戸隠れの伝説にまでさかのぼることのできる、神道では格別のお供え物として考えられています。
玉串は、それ自体に神様が宿る「依代」であり、一方で玉串を捧げて祈る人の気持ちがこめるものとされ、神様と人をつなげる役割を持ったお供え物なのです。
実際に、厄除け、安産、交通安全、地鎮祭などのさまざまな儀式の中で、玉串を自ら手に取り、ご神前にお供えして、二礼二拍手一礼をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
この作法を「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」といい、葬儀の中でも行われます。ただし、葬儀では拍手の音を立てない「偲び手」をして、礼拝します。
「玉串料」という表書きには、玉串に代わるものという意味、そして玉串を用意していただいたことへの感謝が込められているのです。
おわりに
初穂料と玉串料は、神社での謝礼を表すことばです。迷ったら「玉串料」と書いておけば安心。神社や儀式に合わせて正しく使い分け、大切な祈りを心を込めてお届けしましょう。
私たちAZUMA葬祭では、葬儀や仏事、神事に関するご相談も承っております。不安なことがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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