最近の葬儀のトレンドとして、「無宗教葬儀」が注目を集めています。伝統的な宗教的儀式に囚われないこの葬儀形式は、個人の価値観や故人の意志を反映させるためのお葬式のスタイルとして広く受け入れられつつあります。
本記事では、無宗教葬儀の基本的な内容、費用の概算、そして式の流れについて、詳しく解説します。
無宗教葬儀とは
無宗教葬儀は、仏教や神道などの、特定の宗教的要素を排除し、故人の生前の意志や個人の価値観に基づいて計画される葬儀です。伝統的な葬儀が宗教的な儀式や文化的な慣習に従うのに対し、無宗教葬儀はより自由度が高く、故人の個性や家族の希望を反映しやすいのが特徴です。
無宗教葬儀の内容
無宗教葬儀の主な特徴は、故人とその家族が望む通りに式を形成できる自由さにあります。
場所の選定(自宅、葬儀会館)、進行形式(非公式な集まり、物語の読み聞かせ、音楽演奏)、さらには選曲や読まれることばなど、すべてがカスタマイズ可能です。
故人の趣味や人生観を反映したビデオや写真の展示、好きだった食事や飲み物の提供など、個性を活かした要素を取り入れることができます。
費用について
無宗教葬儀の費用は非常に変動しやすく、選択する内容によって大きく異なります。数十万円で納めることもできますし、規模を大きくしたり、趣向を凝らすことにより、数百万円を超える無宗教葬になることもあります。
一般的には、会場のレンタル、装飾、音楽、ケータリングなどのサービスにかかる費用を考慮する必要があります。費用削減のためには、祭壇や装飾をシンプルにし、家族や友人による手作りの要素を取り入れるなどの方法があります。
セレモニーの流れ
無宗教葬儀には宗教者がいません。そのため、セレモニーの流れや式次第を、喪主と葬儀社が相談しながら決めていきます。
一般的な手順としては、まず開会の挨拶から始まります。その後、黙祷、故人に関するスピーチや読み聞かせ、音楽の演奏、写真やビデオの上映などが行われることが多いです。参列者による故人へのメッセージの読み上げや、共有の時間(食事やお茶)を設けることもあります。
無宗教葬の注意点
無宗教葬で気を付けなければならないのは、葬儀後の供養です。仏式や神式で葬儀をした場合、その後の年忌法要(一周忌や三回忌など)や式年祭(一年祭や三年祭など)を通じて、継続的に故人さまを供養する場があります。
しかし、無宗教葬にすることで、葬儀においても、その後の供養においても宗教者の力を借りることができません。
「葬儀は無宗教でしたけど、心がどうしても落ち着かず、あとから法事を営んでもらった」という声も決して少なくはありません。
ですから、無宗教葬を実施する際には、家族でしっかりと話し合って、その方針を決めることが大切です。
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