介護の心配で悩む前に備えておきたい負担軽減法

介護は、介護者に大きな負担となるばかりか、介護離職や介護うつなども引き起こし、社会的にも大きな問題となっています。
この記事は、少しでも、介護疲れを軽減する方法を取り上げます。微力ではありますが、介護に悩むみなさまの一助になれば幸いです。

介護疲れの原因

先の見えない介護は、さまざまな面で、家族を追い詰めます。

精神的な苦しさに加え、睡眠不足などから体力的な負担も懸念されます。その上、介護用品の購入や施設やサービスの利用、それに加えて介護離職など、経済的な不安もあります。介護に追われるようになると周囲からも孤立しやすくなってしまい、最悪なケースは介護殺人といういたましい事件が発生することもあるでしょう。

介護疲れに苦しんでいる人は、まずはそれがあなた一人の問題ではないということを知っておいてもらいたいです。先行きが見えず、肉体的にも精神的にも負担が大きくのしかかる介護疲れは誰にでも起こりうることです。その負担がどこから来るのか、主に次の4つが挙げられます。

●身体的な負担
要介護者の身体を動かすだけで、相当な体力を使います。一日に何度も持ち上げ、支えることで、腰やひざや腕を傷める方も少なくありません。加えて睡眠不足に陥ると余計に体力が消耗し、身体的な負担が増大します。

●精神的な負担
「介護うつ」という言葉があるように、過度なストレスがかかる介護によって精神的に追い詰められる人も少なくありません。また、要介護者との一対一の関係だけでなく、非協力的な家族や、介護スタッフとの相性など、まわりの人間関係がうまくいかないという声もよく耳にします。

●認知症介護の負担
要介護者が認知症の場合、負担がさらに増大します。こちらの話が伝わらない、同じことを繰り返す、勝手に外出して徘徊する、暴言を吐き暴行を働くなど、こうした対応に追われると心身ともに疲れ果ててしまいます。

●経済的な負担
介護用品にお金がかかるだけでなく、介護離職で収入を失うケースも少なくなく、経済的な負担がそのまま心身を追い詰めていきます。

介護サービスをうまく利用しよう

介護の状況というのは、家庭によってひとつずつ背景が異なるので、一つの施策ですべてが解決するようなものはないのかもしれません。しかし、高齢者介護をサポートするさまざまなサービスがあるので、まずはその知識を頭の中に入れて、周囲の力を借りることで、たとえわずかでも心身の負担軽減が期待できます。

介護保険サービスの利用

まずは、介護保険サービスにどのようなものがあるかを知っておきましょう。介護保険適用のサービスでは、要介護・支援状態にある「65歳以上の高齢者」と「40歳から64歳までの特定疾患の患者」が受けられるサービスで1割の自己負担で享受できます。これらの財源は介護保険料と国・自治体からまかなわれます。

ケアマネージャーに相談して、公的介護保険の支給限度額と照らし合わせながら必要な介護サービスを組んでもらいましょう。

次のようなサービスが受けられます。

●訪問介護
ホームヘルパーが自宅にやってきて、食事、入浴、排泄などを支援します。

●デイサービス
介護施設などに通って、食事や入浴などの生活支援を受ける日帰りサービスです。

●ショートステイ
短期間ほど介護施設などに宿泊するサービスです。介護する家族に休息期間を与えるためにも利用されています。

●介護保険外サービス

介護保険は適用されませんが、その他にもさまざまな高齢者支援サービスがあります。ただしこれは全額自己負担なので、利用の際は注意しましょう。介護保険外サービスには次のようなものがあります。

●ホームヘルパーの生活支援
民間業者の配食サービス
訪問美容、訪問利用
移送、送迎サービス
付き添いや安否確認

●行政サービス

その他、紙おむつの支給など、行政や自治体が独自に行っている高齢者支援サービスもありますので、専用窓口に問い合わせてみましょう。

いますぐできるストレス解消法

介護にかかりっきりになってしまうとそのことばかりに意識が行ってしまいます。だからこそわずかなストレス解消が大切になります。まわりの人や介護サービスなどを使って、まずは自分だけの時間を作り出すようにしましょう。

家でゆっくりするもよし、友人とおしゃべりをするもよし、映画やスポーツ、日帰りや一泊旅行などをして心身をリフレッシュすることは、介護する側にとってもされる側にとっても
大きなメリットとなるはずです。

デイサービスやショートステイを利用することで、こうした時間を捻出できますし、最終的には介護施設に入居するという選択肢もありますので、ひとりですべてを背負いきらないことが大切です。

私たちAZUMA葬祭は、葬儀のプロフェッショナルです。加えて民間救急サービスなどを通じて介護福祉の現場のサポートも手掛けております。不安に思うことや分からないことなどがございましたら、こちらのお申込みフォームから、お気軽にお問い合わせください。

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